はじめに
受験や病気、人生の節目に差しかかったとき、私たちができることには限りがあります。
努力や準備のほかに、どうしようもない部分が残る——そんな時、人は「祈る」ことで心の拠りどころを見出します。
私自身、子ども2人の受験期に、ただ祈ることしかできない日々がありました。
それでも結果的に、2人とも現役で国立大学に合格。
科学的に証明しきれない「祈りの力」ですが、確かに何かが働いたように感じたのです。
この記事では、「祈り」がもたらす力について、研究の一端と実践方法を紹介します。
遠隔祈祷の実験――科学が示した不思議な結果

アーヴィン・ラズロの著書『叡智の海・宇宙』には、興味深い研究結果が紹介されています。
冠疾患の集中治療室に入院した患者192名に対して、祈りを捧げるグループと、祈られない対照グループ210名が比較されました。
結果は以下の通りです。
- 抗生物質の必要性は5分の1(3名 vs 16名)
- 肺水腫の発症率は3分の1(6名 vs 18名)
- 気管内挿入を必要とした患者はゼロ(対照群では12名)
- 死亡数も少なかった(統計的には有意差なし)
驚くべきは、祈りの効果に影響したのが**「祈るという行為そのもの」**だけだったこと。
距離、祈り方、祈る場所——いずれも結果に関係がなかったのです。
つまり、純粋に誰かを思い、集中して祈るという行為そのものが、何らかの形で相手に届いているのかもしれません。
祈り方のいろいろ

祈る習慣がない方も多いかもしれません。
ですが、特別な宗教的知識がなくても構いません。
大切なのは、「想いをこめて意識を集中させること」。
いくつかの例を挙げてみます。
- 「落ち着いて、力を出し切れ」
- 「Do your best!」
- 般若心経を唱える
- ガヤトリー・マントラを唱える
祈りには形式よりも心の向きが大切です。
ホ・オポノポノ――赦しと感謝の祈り

ハワイの伝統的な癒しの儀式「ホ・オポノポノ」は、シンプルながら深い祈りの実践です。
私も、子どもの受験の時期にこれを唱えながら静かに過ごしました。
椅子に腰をかけ、背筋を伸ばし、目を閉じて心を落ち着けます。
そして、相手を思い浮かべながら静かに唱えるのです。
ありがとう
ごめんなさい
ゆるしてください
愛しています
繰り返し唱えるうちに、不思議と心が穏やかになり、焦りや不安が薄れていきます。
それは、結果を手放し、ただ「信じる心」に戻る時間なのかもしれません。。
まとめ――祈りは心を整える力

祈りとは、相手の幸せを願うと同時に、自分の心を整える行為でもあります。
誰かを想いながら祈るとき、私たちは他者とのつながりを感じ、孤独から解放されます。
それがたとえ目に見えなくても、確かに心の奥で力が働く——そう信じたくなる瞬間があります。
今日、あなたも大切な人の幸せを祈ってみませんか。
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