『頭のいい人が話す前に考えていること』備忘録

技 Technique
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新聞のレビュー記事に2023年のビジネス書部門トップとあり、読んでみました。

一番最後に「昨日観た映画を「面白かった!」しか言えないあなたへ」という部分があり、ドキッとしました。

そこには対策のひとつとして、「読書メモ」を作るというのがあったので、さっそくこの本のメモを作ることにしました。

ただし、項目を並べているだけなので、初見の方は何のことかわからないと思います。

あくまでも読んだ方が後で振り返るときの参考にするか、読んでみて興味を持ったら本を実際に読んでみてください。

頭のいい人になるまでの道

として挙げられているのは、

  • 第1部を読んで7つの黄金法則を手に入れる
  • 第2部で一気に思考を深める
  • “話すたびに頭がよくなるシート”を切り離し、穴を埋める
  • 話す前に”話すたびに頭がよくなるシート”を見返す

でした。

話すたびに頭がよくなるシート

本では「 」で囲った部分が空欄になっていて、読んだ後で埋めるようになっています。

■第1部 7つの黄金法則■

  • その1 とにかく「反応」するな
  • その2 頭のよさは、「他人」が決める
  • その3 人はちゃんと考えて「くれてる」人を信頼する
  • その4 人と闘うな、「課題」と闘え
  • その5 伝わらないのは、話し方でなく「考え」が足りないせい
  • その6 知識は「だれか」のために使って初めて知性となる
  • その7 承認欲求を「満たす」側にまわれ

■第2部 深く考えるための5つの道具■

●その1 「客観性」の思考法

話が浅い人の特徴

1 根拠が薄い→あなたの話を深くするコツ

  • 「確証バイアス」と「後知恵バイアス」に意識的になる
  • 自分と反対の意見や統計データを調べる

2 言葉に鈍感→思考の解像度を上げるコツ

  • 「問題」と「課題」など、似て非なる言葉の定義を調べ、違いを知る
  • 「管理」など仕事でよく使う言葉の定義を考えてみる

→「管理」がつく熟語を思いつく限り書き出し、どの熟語にも当てはまる意味が定義となる

3 成り立ちを知らない→成り立ちを知るコツ

  • 語源を調べる
  • その言葉がどこで広まったかを調べる

→深い議論や人と違うアイデアが生まれる

●その2 「整理」の思考法

話のわかりやすさも、人の心を動かせるかも、理解の深度に比例する→「理解している」とは「整理できている」ということ

   ↓

話を整理するコツ

1 結論から話す

  • 結論って何ですか?と聞く
  • 結論とは相手が一番聞きたいこと
  • 結論から話すとは相手の聞くスイッチを入れる行為

2 事実と意見を分ける

  • 反射的に答えず、話す前に内容をチェックする
  • それは証明可能な事実か、自ら判断を下した意見か
  • 意見を事実のように話さない

●その3 「傾聴」の思考法

自分の言いたいことではなく、相手の言いたいことを考えながら聞け

       ↓

ちゃんと聞くための5つの態度

  • 肯定も否定もしない
  • 相手を評価しない
  • 意見を安易に言わない
  • 話が途切れたら、沈黙する
  • 自分の好奇心を総動員する

→これらの態度で相手の話を整理しながら相手の言いたいことを深く理解する

●その4 「質問」の思考法

グーグルも使う本質をつかむ質問術

  • 導入の質問1 過去の行動についての質問:「直面した困難な状況にどう対応しましたか?」
  • 導入の質問2 仮定の状況判断に基づく質問:「仮に〜な状況だったらどう対応しますか?」
  • 深掘りの質問1 状況に関する質問:「そのときの状況を具体的に教えてください」
  • 深掘りの質問2 行動に関する質問:「その状況のとき具体的にどう行動しましたか?」
  • 深掘りの質問3 結果に関する質問:「行動の結果、どのような変化がありましたか?」

→これら5つの質問を組み合わせるだけでいい

●その5 「言語化」の思考法

コミュニケーションにおける最大のコストが言語化コストである。

言語化の質が、アウトプットの質を決める。

再定義せよ→〇〇ではなく、△△だ。(言語化の質を高める思考の型)

言語化能力を高める「習慣」

  • ネーミングにとことんこだわる
  • 「ヤバイ」「エモい」「スゴい」を使わない
  • 「読書ノート」「ノウハウメモ」を作る

以上、「話すたびに頭がよくなるシート」を書き出しましたが、やはりこれだけでは何のことかわからないでしょう。

興味がある方は、ぜひ本を手にとってみてください。

■まとめ■

話す前に6秒待つぐらいはできそうですが、やはり頭のいい人になるには、考えることが必要なようです。

しかし闇雲に考えるより、この本に買いてある「考える方向性」を踏まえて考えることが、頭のいい人への早道であるようです。

ちなみに、映画を見て「面白かった!」以外の感想を言うには、読書メモのほかに、その5に出てきた「ヤバい!」「エモい!」「スゴい!」を使わずに、なんと表現したらいいかを考えるのを習慣化するのもよいそうです。

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