修理か、買い替えかを判断する
15年使い続けてきたダイキンのエアコンから、ある日「ブーン」という低い異音が聞こえるようになりました。
電源を落とし、プラグを抜いてしばらく放置しても改善せず、運転モードを変えても状況は同じ。使い慣れた機器だけに、最初は「何とか修理で延命できないか」と考えました。
調べていくうちに、ファンモーターの軸受け劣化が疑われ、修理費用は数万円から十数万円になる可能性があると分かりました。
すでに保証期間は終了。15年という使用年数を考えると、仮に直しても他の部品がいつ寿命を迎えてもおかしくありません。
「一時的な出費を抑えるか、今後15年の安心を取るか」
そう考えた末、今回は修理ではなく買い替えを選びました。
再び「ダイキン」を選んだ理由
これまで使ってきたエアコンが大きなトラブルなく15年働いてくれたことは、メーカー選びの判断材料として十分でした。
特に、冬の暖房性能と乾燥対策は、実際の生活の中で重要度が高いポイントです。
寒冷地とまではいかないものの、冬は冷え込み、夏は猛暑になる地域性を考えると、
・暖房効率
・省エネ性能
・環境耐性
のバランスが取れた機種が理想でした。
検討の結果、加湿しながら暖房できる「うるさらX」シリーズを選択。
冬場の室内環境が改善されるだけでなく、暖房時の体感温度が安定する点に魅力を感じました。
購入時期は「いつが安いか」より「いつ慌てないか」
エアコンは季節家電のため、価格変動が比較的分かりやすい製品です。
価格.comの推移を見ると、11月から3月頃にかけて価格が落ち着く傾向があります。
ただし、実際に重要だと感じたのは「最安値を狙うこと」よりも、「壊れてから慌てて買わないこと」でした。
真夏や真冬に故障すると、選択肢が限られ、価格交渉の余地も小さくなります。
今回のように、異変に気づいた段階で情報収集を始められたことが、結果的に納得のいく選択につながりました。
家電量販店ルートと業務ルートの違い
同じダイキン製でも、販売ルートによって型番や価格構成が異なります。
家電量販店向けモデル
・本体・設置・保証が一括
・価格は高めだが分かりやすい
業務ルート(工事業者向けモデル)
・本体価格が抑えめ
・工事費・保証は別途見積もり
実際に18畳用の上位機種で比較すると、
量販店ルート:約33万円
業務ルート:本体約19万円+工事費約3万円+10年保証約1.3万円
合計しても、業務ルートの方が約10万円ほど安くなりました。
ただし、200V電源や配線仕様の確認は必須で、ここを曖昧にするとトラブルの原因になります。
最終的に決め手になったのは「業者の人柄」
価格や機能以上に重要だと感じたのが、工事を担当する「人」でした。
ネット通販の業者紹介も便利ですが、今回はダイキン経由で施工業者を紹介してもらいました。
見積もり時の説明の丁寧さ、質問への回答の正確さ、こちらの不安を急かさず受け止めてくれる姿勢。
こうした点から「この人なら任せられる」と感じられたことが、最終的な安心材料になりました。
おわりに――家電は「生活を整える装置」
エアコンの買い替えは大きな出費ですが、単なる消耗品ではなく、生活の質を支える装置でもあります。
15年間支えてくれた旧エアコンに感謝しつつ、新しい環境で迎える季節を前向きに受け入れられるようになりました。
これから買い替えを考える方は、
「いつ買うか」「どこで買うか」「誰に頼むか」
この3点を整理するだけで、後悔の少ない選択ができるはずです。


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